県産麦芽100%ビール製造へ 宮崎ひでじビール
- 延岡市行縢町の地ビールメーカー「宮崎ひでじビール」は、4月に稼働を始めた新型の醸造用タンクにより、県内産麦芽100%ビールの製造に挑戦する。
- 新型タンクは、総事業費は約1億4000万円を要した。
- 県産材料は、宮崎市や高原町の大麦農家から調達。
- 2~3年を目途に県内産100%原料の「宮崎ひでじビール」完成を目指す。
延岡市行縢町の地ビールメーカー「宮崎ひでじビール」は、新型の醸造用タンクを増設し、4月から稼働を始めた。年内の販売を目指している、県産麦芽を100%使用するビール作りに使う。 高さ約4メートル、直径約1・6メートルの円筒形で、容量6キロ・リットル。ステンレス製で、6基設けた。導入によりビールと発泡酒の生産能力は年間約150キロ・リットルから同約300キロ・リットルに倍増する。 タンクの設計・製造は、圧力容器などを製造している市内の金属加工会社「池上鉄工所」などが請け負った。製造には高度な溶接技術が必要とされ、同社工事グループの藤原育男課長(62)は「初めての挑戦だったが、専門メーカーにも負けない仕上がりになった。特産の地ビール作りに協力できることもうれしい」と話す。 タンクの設置に際し、工場建屋(約200平方メートル)も増築した。総事業費は約1億4000万円。うち5000万円は国の地域経済循環創造事業交付金を充てた。
かんぱい。