知ってた!?日本のビール税 ドイツの20倍、米国の約12倍。
日本のビール税がドイツの20倍、米国の約12倍だという事実を、専門家の意見を交えながら語る記事。
税制度は、ビールの味にも作用するため、例え日本の税方針が「とれるとこからとる!」という主義であっても、もう一度考えて欲しいものです。
確かに今の税制度では、発泡酒や第三のビールの商品開発を急いだ、ビールメーカーの思惑はよく理解できますね。
とはいえ、この税制度も消費者の嗜好の変化、「良いものを適度に消費する」感覚にある意味マッチしてきており、クラフトビールや生ビールなどの200円オーバーの値段帯のものが売れて来ているという皮肉も、一方では見られますが・・・
ビール酒造組合の公表資料をみると、日本のビール税の異常な高さがよくわかる。ドイツの20倍、米国の約12倍である。「税率を欧米並みにすれば、国民は1缶100円台のビールを楽しめるようになる」(三木氏)というのだが、なぜこんなにビールの税率は高いのか。
「ビール税が創設されたのは明治34年(1901年)。当時はビールが舶来の高級酒だったことから、“金持ちの飲む酒”として高い税率が課せられた。そして戦後、ビールが大衆酒になってからも“取れるところから取れ”と税率を高いままにしてきたのです」(同前)
消費税導入前の1984年、大蔵省主税局長は国会で「なぜビールの税率が欧米より高いのか」という質問に、こう答えている。
「我が国のように消費税の体系を持たない国では、どうしても酒税の税負担が高くならざるを得ない」
その後、1989年に消費税が創設されたが、ビールの税率は下がっていない。“取れるところから取る”というご都合主義がよくわかる。