ビール税一本化!? は、発泡酒とビールの値段が同じに・・・
http://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/020/148000c
ビールについての記事を書かない間に、政府の間ではビール系の税の一本化検討が本格化してきているようですね。
財務省は2017年度の税制改正で、ビール系の飲料にかかる酒税の見直しを検討する。350ミリリットル当たりの税額を数年かけて55円に統一する案が軸。発泡酒と第三のビールを増税する一方、正規のビールは減税する。税額の差をなくして公平な競争環境を整える狙いだが、酒メーカーや消費者側の反発も根強い。 画像の拡大 政府・与党内で秋から調整を本格化し、年末までに結論を出す。 酒税の見直し議論は数年前に浮上した。ビールより廉価な発泡酒などを好む消費者の抵抗は根強く、15年末の税制改正論議では消費増税や参院選に配慮して政治判断で税額統一が見送られた。 酒税の税収は約1.3兆円。財務省は17年度改正で今の税収を総額で変えないことを前提に、税額をそれぞれ350ミリリットル当たり「55円」に一本化したい考えだ。
現在日本における酒税法では、麦芽比率や原料によってビール系飲料を区分け、つまりビール!だとか、発泡酒!だとか、第三のビール!(第3って、笑)とか呼ばれ方は聞いたこともあるかと思うけど、これらの3種類に分けられていて、夫々異なる税額が適用されています。
因みにどれだけの税が取られているのかというと・・・
(350ミリリットルあたり)
です。
しかし一本化がなされ、全て55円になると、
ってなことが起こります。
個人的にはクラフトビールを含めてビールが大好きなのですが、これってどうなのでしょうか。アルコール度数に応じて加算される酒税の考え方からすると、一本化はうむうむ、とうなずけるのですが、日本の場合は特に酒税の仕組みをかいくぐり、美味しいものを消費者へ安く!、と発泡酒や第三のビールが開発されてきたのに、と思います。
お給料からとられる所得税においては「累進課税(高給取りから税をぶんどるぜ!)」の考え方が未だ日本には根強いですから、この考えを踏襲する場合であれば、一本化はされないはずですが・・・
まー、動向を注視ですね。久しぶりにビール関連の記事。面白いので共有です。今後は、ビール類を飲む際に、酒税77円かー、など考えて飲まれてみては?
かんぱい!
追記(2016年9月5日)
本日2016年9月5日もNHKの記事で同内容が取り上げられていました。
目新しい点といえば、自民党税制調査会が「第3のビール」と同じ税率の酎ハイやハイボールなどの税率の変更を検討、つまり増税を検討していると掲載されている点。
節約志向の消費者や、麦芽の比率が少なくとも、味を探求することで素晴らしい味を実現し、それを浸透させてきた日本のメーカーはどう受け取るのでしょうか・・・